作 品 作 者 玄鳥掲載

淀川の食らわんか舟水温む 岡部 栄一 平成24年4月
人いれて少し膨らむ春野かな 岡部 栄一 平成23年5月
末黒野に脚を汚している少女 岡部 栄一 平成23年5月
天平の阿修羅の眉根春の泥 岡部 栄一 平成22年5月
わが顔に遭ふ末黒野の水たまり 土肥 幸弘 平成21年3月
人形の髪打ち寄する春の潮 土肥 幸弘 平成20年3月
反対の車窓に変る春の川 土肥 幸弘 平成19年4月
気がつけば海に出てゐし春の水 土肥 幸弘 平成18年4月
焼残りし日経新聞末黒原 土肥 幸弘 平成15年5月
子の小便よく飛ぶ春の小川かな 土肥 幸弘 平成14年5月
国栖奏の笛すえすえと水ぬるむ 土肥 幸弘 平成14年4月
人形の髪抜け落ちる夜の干潟 土肥 幸弘 平成13年5月
キコキコとオルガンを漕ぎ春の沖 土肥 幸弘 平成12年6月
駅裏の大春泥に放り出さる 土肥 幸弘 平成11年6月
オルゴールも春の小川もくたびれし 土肥 幸弘 平成9年7月
身だしなみ良き鶏よ春の水 土肥 幸弘 平成9年5月

ポケットに裾上げの切れ山笑う 石田加津子 平成24年6月
奈良町の百味箪笥や春の水 中村多可子 平成24年5月
大仏の肩までの耳山笑ふ 宮下久美子 平成23年7月
末黒野や母とひとつの傘の中 遠目塚信子 平成23年7月
残雪や京洛絵図の小倉山 渡辺紀久子 平成23年6月
山笑ふ泉に石を投げてより 佐藤 美鈴 平成23年6月
ピッチカート春の水とは歌う水 石川 暘子 平成22年8月
春泥を跳んだ男の白ズボン 小木 君枝 平成22年7月
卒業証書の筒を通りし春の川 岩切 恵子 平成22年6月
手をつなぐ人いて春の野道かな 島倉 春美 平成22年6月
思いっきり不動にかけし春の水 眞木 康江 平成21年7月
春泥や天川村の陀羅尼助 奥田 慶子 平成21年6月
新品の消しゴムの角水温む 稲葉 末江 平成21年6月
入れ替りのぞき込んでる春の川 永岡 小枝 平成21年6月
末黒野や♯♭少年期 遠目塚信子 平成20年4月
綾取りのこんがらがって山笑ふ 登坂 章一 平成19年7月
山笑う犬の眠りし領事館 横山 洋子 平成19年6月
春の川鹿の子絞りのごと流れ 廣岡 静子 平成19年6月
次々と音来て春の山となる 植田 信子 平成19年5月
残心のかたちで春の川を跳ぶ 石田 剛 平成18年9月
水ぬるむレンズ替えたる老眼鏡 坂部まきゑ 平成18年6月
水平に移動のショベル春の土 坂本 宣子 平成18年5月
山奥の小さな祠春の水 西田由紀子 平成17年7月
新しい斎場下見山笑う 米山 成男 平成17年6月
旧姓を春の小川のように聴く 植田 信子 平成17年6月
黒髪という野火素手で消したまえ 松田眞喜子 平成16年6月
新しいタイヤのみぞに春の泥 太田千代子 平成15年5月
春泥や電気コードを継ぎ足して 小倉 喜郎 平成14年6月
雪崩のごと和服一式脱ぎにけり 阪口  周 平成13年5月
笑ふ山見上げてお茶の時間かな 木村千登勢 平成11年7月
春渚少年馬を掘りおこす 大西 昇月 平成10年5月
春泥や踏めばがたつく石置かれ 井上きくを 平成9年6月
山笑う家内を街に忘れきし 津嘉山 宏 平成8年7月
末黒野や骨が歩いてくる渚 岡田美佐枝 平成8年6月
灰の出ぬ火ばかり使い山笑う 松橋紀代二 平成7年6月

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