作 品 作 者 玄鳥掲載

波郷忌や三時にかかる「ゆ」の暖簾 岡部 榮一 平成24年1月
ダンボール乗せた自転車桃青忌 岡部 榮一 平成21年12月
正面に九十六段日蓮忌 岡部 榮一 平成21年11月
十二月八日蒼鷹の風切羽 岡部 榮一 平成19年3月
たこ糸で縛る肉片近松忌 岡部 榮一 平成13年3月

いつの間に過ぎしか十二月八日 土肥 幸弘 平成19年1月
三鬼の髭にわんたんの汁クリスマス 土肥 幸弘 平成18年2月
レノン忌や学徒の軍靴雨しぶく 土肥 幸弘 平成18年1月
夜神楽にまだ日の高き茶碗酒 土肥 幸弘 平成17年1月
池に張りし鳥除けの網七五三 土肥 幸弘 平成17年1月
星屑や撒かれし豆が唄ひだす 土肥 幸弘 平成15年4月
札納め時効の過ぎし恋の文 土肥 幸弘 平成15年3月
影踏みの影なくなりし一葉忌 土肥 幸弘 平成14年1月

憂国忌ほどけぬ紐の色褪せる 西田みつを 平成24年3月
うす紙の大輪の花三島の忌 竹下 裕子 平成24年3月
万灯の列に遮断機下りてくる 伊藤 保子 平成24年2月
石切の梶原担ぐ羽子板市 浅倉 良平 平成23年4月
ラジオから雨のバラードレノンの忌 岩切 恵子 平成23年3月
仏壇の灰捨てに行く三島の忌 越野 雹子 平成23年3月
コーラ瓶の曲線なぞるレノンの忌 石川 暘子 平成23年3月
ぽと灯る街の手相見クリスマス 上山 晶子 平成23年3月
おみくじの百の抽斗近松忌 安田 循子 平成23年3月
2Bのかきかた鉛筆一葉忌 小川 文子 平成22年4月
カーテンに少しの隙間一葉忌 岩切 恵子 平成22年3月
店先に研師来ている憂国忌 井上美知子 平成22年3月
女から男生まれる神の留守 小川 紫翠 平成22年2月
妻の尻大きく撮れる鬼やらい 津子 平成21年5月
ボールペン使い切ったる近松忌 古澤かおる 平成21年4月
小袖よりたくましき手の里神楽 奈須野恵美子 平成21年3月
竹下忌ポロシャツの衿立てる癖 竹下 裕子 平成21年3月
里神楽姫のまんまの茶碗酒 水田雅吉子 平成21年3月
抽斗のつかえておりぬ冬安居 東  霊女 平成20年6月
丹田に力を入れて千葉笑い 金子八重子 平成20年5月
十二月八日ドアを出て行く猫の影 橘高 辰男 平成20年4月
ダリの髭と出合う勤労感謝の日 小池紀代美 平成19年3月
レノン忌や世界へ続く青い空 吉野 静 平成19年3月
流水に日のさしてゐる七五三 井上きくを 平成18年3月
開戦日柱にもたれ父がいる 窪田 記与 平成18年3月
大きめに焦げ飯握る一葉忌 跡治 順子 平成18年3月
時雨煮の醤油の匂い一葉忌 小川 文子 平成18年3月
七五三ドーベルマンの耳動く 簑島 啓子 平成18年2月
丁寧に掛ける半衿除夜の鐘 鈴木 令子 平成17年4月
図書館のおむすびの味一葉忌 鈴木 茂実 平成17年3月
里神楽大蛇が埃たてて舞う 志水 つい 平成17年3月
推敲は明日に持ち越し柚子湯かな 鈴木あきを 平成17年1月
隕石の当る確率クリスマス 後藤 理勢 平成16年4月
魚を裂く水の濁りや一葉忌 水田雅吉子 平成16年4月
賜りしみくじ大吉神の留守 樋口 進二 平成15年3月
民宿の燻る生木久女の忌 金子八重子 平成14年2月
まつる布ぴんと張りおり久女の忌 今井 紋子 平成13年6月
銭湯の残る下町一葉忌 成田 照子 平成13年3月
予約席離ればなれに近松忌 岡田勢津子 平成13年3月
半鐘にホースの垂れし七五三 鈴木あきを 平成13年2月
大とりは隻腕の僧除夜の鐘 長谷川純 平成12年5月
聖夜きて君まだひとりかと問わる 澤井 美鈴 平成12年5月
帯着もの目方で売られ近松忌 中谷 歌江 平成12年5月
黒潮の沖にタンカークリスマス 井上きくを 平成12年4月
五分にて出来る合鍵イブの街 山田 京 平成11年4月
駄菓子屋の婆の居眠り一葉忌 中山 妙子 平成11年4月
水槽に貼りつく魚七五三 佐々木江美子 平成11年4月
三島の忌目薬さすに仰臥して 山崎冨美子 平成11年3月
ものがたりせむと柚子湯の柚子ひとつ 山崎冨美子 平成11年2月
宮一つ城址にありて神の留守 井上きくを 平成10年4月
七五三木の切り株に日があたり 石原 芳子 平成9年3月


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