「梟夢庵作品」より <21>拾遺妙 |
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逐われおわれて水のうえゆく耳ひとつ いなびかり天上しきりとさびしかり 倉敷の壁いっぽんの薬燃やす ことのほかきのふは冥らし水の上 鳥が見えあさってが見え隠れしする くらやみに手足とろけし魚と根と 木賊刈まなこすさびて寝落ちたり |
顧問 土肥 幸弘 プロフィール ・昭和4年10月生まれ ・中学時代から父共峰と共に句会に出席 西東三鬼の指導を受けるが中断 ・昭和42年俳句再開、「水鳥」入会 ・平成6年「水鳥」主宰となる ・平成7年「玄鳥」創刊、主宰 ・平成20年「玄鳥」顧問となる ・兵庫県俳句協会常任理事 ・句集「梟夢」 . |
顧 問 句 碑 (高知県 香南市) 鯨の中の畳の部屋の灯が点る |